1974年『永遠の不安』(There's the Rub)、1976年『限りなき束縛』(Locked In)はトム・ダウドによってプロデュースされ、キーボードを取り入れ、アメリカ市場を意識した音作りに転換していった。なお『限りなき束縛』には、ホイットニー・ヒューストンの母シシー・ヒューストンがコーラスで参加している。
1989年、従来通りの歌物を含んだアルバム『Here to Hear』をリリースするものの、翌年、アプトンが音楽界からの引退を表明し、オリジナルメンバーでの復活は、3年弱で終焉を迎えることとなる。ついで1991年にマーティン・ターナー、1994年にテッド・ターナーが脱退し、全盛期を知るメンバーはパウエル一人となる。その後何度もメンバーチェンジを繰り返し、現在のウィッシュボーン・アッシュはパウエルのみがオリジナルメンバーで、ライヴで演奏されるのは、ほとんどが70年代の全盛期の曲であり、『百眼の巨人アーガス』の完全再現も行っている。