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ベック( Beck )



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歌手の紹介


ベック・ハンセン(Beck Hansen、1970年7月8日 - )は、アメリカ合衆国のミュージシャン。1990年代から活躍を続けるアメリカを代表するソロ・アーティスト。

来歴

カリフォルニア州ロサンゼルス出身。父はミュージシャンでアイルランド系のデヴィッド・キャンベル、母はノルウェーとスウェーデンの血をひくヴィジュアル・アーティストのビビ・ハンセン。幼少期に両親が離婚し、兄弟と共に母に引き取られた。ヒップポップからラテン音楽といった多種多様な音楽や、母親が属するアート・シーンに感化されながら育つ。少年期にはカシオ製の音の出る電卓で作曲をするなど、早くより音楽に興味を示す。

1980年代半ばに高校を中退。ヨーロッパを旅し、街中で演奏しながら自身の音楽を発展させていく。北欧にいる母方の祖父で、前衛芸術家集団フルクサスのメンバーであるアル・ハンセンの下で過ごした際には、1960年代に流行しオノ・ヨーコも所属していたフルクサスに祖父の手引きで触れる。

1993年、インディーレーベルからアルバム'Golden Feelings'でデビュー。同年、12インチシングルの『ルーザー』がオルタナティヴミュージック専門のラジオ局で放送されて評判を呼び、複数のレコードレーベルの争奪戦の末にゲフィン・レコード傘下のDGCレコードと契約。

1994年、DGCからメジャーデビュー作『メロウ・ゴールド』を発表。1曲目に収録した「ルーザー」が大ヒットし、アルバムはロング・セールスを記録した。

1996年にはダスト・ブラザーズのプロデュースの下、サンプリングを巧みに活用した『オディレイ』を発表。「フォーク、ロック、ヒップホップ、ブルース、ノイズ・ミュージックなどをそれまで聴いたこともないような形で自由に融合させた」「1990年代の歴史的傑作」と高い評価を受ける。

1998年の『ミューテーションズ』では『オディレイ』路線の踏襲という周囲の期待を意図的かつ完全に看破し、ファンキーなダンス要素を盛り込んで「セクシー&パーティー・アルバム」と高い評価を得つつも当初のチャート・アクションでは苦戦した1999年の『ミッドナイト・ヴァルチャーズ』を経て、プロデューサーにナイジェル・ゴッドリッチを迎えた2002年作の『シー・チェンジ』はローリング・ストーン誌年間アルバム・ランキングで1位に輝くなど高い評価を得た。

2005年、再びダスト・ブラザーズと組み、6作目となる『グエロ』をリリース。「E-PRO」などのキラーチューンによって全米2位を記録した。翌2006年にはナイジェル・ゴッドリッチプロデュースの7作目『ザ・インフォメーション』を立て続けにリリースしている。

グラミー賞にノミネートされた2007年の単発シングル「タイムボム」のデジタル配信リリースを経て、2008年にはデンジャー・マウスとの共同プロデュースで60年代風のガレージ~サイケサウンドにアプローチした『モダン・ギルト』を発表。この作品からヨーロッパではXLレコーディングス、日本ではホステス・エンタテインメントからのリリースとなった。

また、映画への楽曲提供やプロデューサー業にも手を広げ、2009年発表のシャルロット・ゲンズブールのアルバム「IRM」等を手掛けた。

2014年、6年ぶりとなるアルバム『モーニング・フェイズ』を発表。リリース後のインタビューで長年脊椎損傷で苦しんでいたこと、手術によって回復したことを明かした。

2015年2月8日第57回グラミー賞で、「モーニング・フェイズ」が最優秀アルバム賞に輝いた。また、最優秀ロックアルバム賞も「モーニング・フェイズ」が受賞した。