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谷山浩子



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谷山浩子

水晶散歩

Lyricist:谷山浩子
Composer:谷山浩子

僕は探していた 姿を消した子猫
歩いているとふいに 知らない人が僕に
「ねえ君 頼みがある わしは水族館の
館長をしてる者だが 水族館から逃げ出した

砂版魚を全部つかまえないと帰れない
どうかこの時計を 水族館の者に渡してほしい」

僕は時計を受け取り 街へと歩いていく
「水族館はどこにありますか」とたずねた
「ねえ君」と男が言った 「もしかしたら君は
水族館にその時計を 持って行くんじゃないのかい」

「どうしてそのことを」とたずねると男は
「俺も前 水族館の館長をしてたから」そう答えた

街の真ん中 煙を噴く山
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地理学者がいる
これで8日目 8日間も地理学者
あいつは運がいい

僕はやっと水族館に着いて そこにいた人に
「館長さんに頼まれて来ました」と言うと彼は
「館長はわたしですよ あなたが会ったその人は
おそらく時計屋です 館長になりたがってる

こんなふうに次々 時計をよこしても
それで館長になれるわけもないのに

こんなふうに次々 時計が届いて
それで館長になれるわけもないことは

知っているのに
知っているのに
知っているのに」